目次
- 目的
- LINE Dev登録
- 開発
- 公式リポジトリをクローン
- Spring bootのプロジェクトを作る
- LINE Bot SDKの追加
- 公式リポジトリからソースのコピー
- application.properties
- ngrokでテスト
- 動作確認
- 関連記事
- PR
目的
こんにちは。karintomania(twitter)です。
JavaでLine Botを作る記事を検索したときに、
Herokuデプロイボタン押させて、
はい、オウム返しBotができました!!みたいな記事が多かったので、
いや、そっから先はどうしたらいいんだよ、という試行錯誤を記事にしました。
公式リポジトリでは三種類のサンプルが公開されています。
- echo (おうむ返し)
- echo kotlin(おうむ返しのkotlinによる実装)
- Kitchen Sink(全機能のサンプル)
この記事通りに進めばKitchenSinkと名付けられた(命名の由来は謎)サンプルを動かせるようになります。
このKitchenSink Bot君は色んなメッセージの返信方法(画像やボタンなど)を一通り実装してくれています。
例えばimageとメッセージを送信すると画像を送信してくれます。
他にもbuttonsと送信するとボタンが送られてくるのですが、
ボタンを押すと、rice=米という謎のメッセージが発信されるという、
粋なギミックがあったりします。
LINE Dev登録
LINE Botを作る下準備として、Bot用のアカウント(=チャネル)が必要です。
チャネルの作り方は公式が丁寧なので、そちらに譲ります。
https://developers.line.biz/ja/docs/messaging-api/getting-started/#%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%88%90
チャネルができたらチャネルシークレットとチャネルトークンを控えておいてください。
また、Auto-replyを無効にしておかないとBotのメッセージではなく、デフォルトの自動返信メッセージが送信されてしまうので、
こちらをDisableにしておきます。
開発
ここからは開発です。
大まかな流れとしては、
- 公式のGithubからサンプルをコピーしてくる
- Spring Bootのプロジェクトを作る
- サンプルのファイル類をコピーする
- ngrokで実行
となります。
SpringBootのプロジェクトを作って、そこにソース類をコピーするという
少々回りくどいやり方になっています。
なぜそんなことをしているか(弁明)
実際、Githubからクローンしてきた段階で
KitchenSinkサンプルが動くは動くのですが、
そのままだとライブラリ自体のソースや他のサンプルソースも同梱された状態で
サンプルをベースに開発する際の邪魔になるので、
このような手法を取りました。
誰かもっといい方法を知っていたら教えていただきたいです。
公式リポジトリをクローン
git hubから公式リポジトリをクローンしてきます。
git cloneなりダウンロードするなりでソースを手に入れてください。
今回はこの中のsample-spring-boot-kitchensinkフォルダの中身だけ使います。
https://github.com/line/line-bot-sdk-java
このステップでは、ローカルにソースがダウンロードできたらOKです。
Spring bootのプロジェクトを作る
Spring initializrとか使ってください。(適当)
今回はGradleプロジェクトを作成しますので、Mavenを使う人は適宜読み替えてください。
https://start.spring.io/
dependencyですが、
- Web
- Lombok
を追加してください。
Lombokが必要なことに注意してください。
LINE Bot SDKの追加
先のステップで作ったプロジェクトの
build.gradleにLine bot sdkを追加します。
最終的なBuild.gradleは以下の感じになります。
1 | plugins { |
公式リポジトリからソースのコピー
sample-spring-boot-kitchensink内のjavaファイルを先ほど作ったSpringプロジェクトにコピーします。
sample-spring-boot-kitchensink/src/main/java/com/example/bot/spring/
- ExampleFlexMessageSupplier.java
- KitchenSinkWebMvcConfigurer.java
- KitchenSinkApplication.java
- MessageWithQuickReplySupplier.java
- KitchenSinkController.java
また、static以下の画像ファイルたちもコピーします。
sample-spring-boot-kitchensink/src/main/resources/static
application.properties
src/main/resources/application.propertiesに先ほど取得したchannel-secretとchannel-tokenを記載します。
また、メッセージを受け取るURLを指定できるので、ここではcallbackとしておきます。
1 | line.bot.channel-token=ここにtokenを入力 |
ngrokでテスト
さて、プロジェクトを実行してみましょう。
僕はVS Codeを利用しているので、Debug実行(F5)をするだけです。
他のIDEを使っている人もSpring boot実行用の操作があるはずなので、
実行してみてください。
動きました!
とはいえ、このままだと全然LINEと関係ないので、
ngrokで公開したいと思います。
ngrokはローカルホストをhttpsで公開できるようにしてくれるツールです。
LINE botを開発するならめちゃくちゃオススメです。
Macであればbrewでインストールできるらしいのですが、
僕の環境ではなぜかbrewできなかったので、npmからインストールしました。
インストールできたら以下のコマンドで実行します。ngrok http 8080
このhttpsのアドレスをLINE Botの設定ページでWebhook URLとして指定してあげます。
注意
URLの末尾に/callbackを入れるのを忘れないようにしてください。
Verifyボタンからテストもできるので、Localhostとつながっている事を確認しましょう。
動作確認
さて、ここまでできたらLINE Botが使えるようになっているはずです。
何かメッセージを送ってみましょう。
このBotは送信したメッセージで分岐していて、
imageなど打つとimageのサンプルが返ってきます。
実装が確認できるメッセージ一覧
- profile
- bye
- confirm
- buttons
- carousel
- image_carousel
- imagemap
- imagemap_video
- flex
- quickreply
- no_notify
- icon
色々試してみてLineBotのイメージをつかんでみてください。
次回はJsonを使ってメッセージのレイアウトを自由に設定できる
FlexMessageを解説してみたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
では、今日はこの辺で。
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